2009/10/30

三國連太郎 歎異抄に魅了された人々

日本を代表する俳優、三國連太郎は、
「釣りバカ日誌」「マルサの女」「大病人」などの映画や、
テレビドラマなどで、おなじみです。

その三國氏を感動させたのが親鸞聖人の主著『教行信証』でした。
三國連太郎はこう言っています。

「私が一番感動するのは『教行信証』の冒頭の言葉です」

続きを読む »

2009/10/28

『歎異抄』解説書の比較対照【1】《ただ念仏して》

高森顕徹先生著『歎異抄をひらく』が、聖人自作の『教行信証』や、覚如上人、蓮如上人のお言葉で、古今の間違いや曖昧さをどのように正され、『歎異抄』の真意をひらかれているか、比較してみたい。

続きを読む »

2009/10/26

歴史的な日

すべてのものは“幸せ”のために生かしたい。

本当の幸せは、人間に生まれてよかったの喜び。
このために生まれてきたのだという歓喜。

そんな幸せの身になることが人生の目的ですよね。
親鸞聖人ほど、その人生の目的のあることを示され、
達成を勧められた方はないでしょう。

だから親鸞聖人の教えを全世界の人が待ち望んでいるのです。

 

大哲学者ハイデガーは

「今日、英訳を通じてはじめて

 東洋の聖者・親鸞の『歎異抄』を読んだ。

 もし10年前にこんな素晴らしい聖者が東洋にあったことを

 知ったら、自分はギリシャ・ラテン語の勉強もしなかった。

 日本語を学び聖者の話を聞いて、

 世界中に拡めることを生きがいにしたであろう」

と老後の日記に書いたといわれます。
ハイデガーが亡くなったのは1976年。

時は流れ流れて30余年。
科学の進歩は目覚しく、世界中の人とのやり取りは、とても簡単に
なってきました。

この科学を生かさなければもったいない!!

 

ということで、昨日、電話会議システムを使って、日本津々浦々はもとより、

世界中100ヵ所以上に親鸞聖人の教えが

同時に届けられたのです☆☆

北海道の皆さんとも、沖縄の人たちとも、その場にいながら、
一緒に仏法が聞ける。

距離にすれば2万キロ、飛行機で行こうとしても30時間かかる
ブラジルの皆さんとだって、喜びを共有できました。
こんな素晴らしいことがあるでしょうか!!

まさに、『歴史的布教革命』とでもいいましょうか、

「記念すべき日」が昨日だったのです☆

「四海のうちみな兄弟」(親鸞聖人)

国を超え、人種を超え、
海の内外のへだてなく、

生まれてきた喜びの道を、ともに語らうことができたのです。

 

これからますます科学は進歩していくことでしょう。
「東洋哲学」を西洋に伝えた米国物理学者カプラはこう語っています。
 
「現代物理学の成果が科学者がたどるべき二つの大いに

 異なる道を切り開いたことを示している。

 極端な言い方だが、二つの道とは、

 ブッダへの道と核爆弾への道である。

 どちらの道を選ぶかは、個々の科学者の肩にかかっている。

 科学者と技術者の半数近くが軍のために働き、すべてを

 破滅するますます巧妙な手段を開発し、その限りない

 巧緻(こうち)と創造性を浪費している時代にあっては、

 ブッダの『心ある道』が強調されすぎることはありえない」

 

すべての人が幸せになれる道を

「十方にひとしく ひろむべし」  

  (十方・・・じっぽう・全世界、すべての人)

との親鸞聖人の声が今もこだましているようです。

 

親鸞会.NET» » 《報恩講特集》ご恩に報いるには?
http://www.shinrankai.net/2009/10/houonko-2.htm

続きを読む »

2009/10/24

門主の『愚の力』を読んで(自力・疑情・煩悩)

西本願寺24代門主が『愚の力』という本を出しました。

帯には

《「悪人」とは何か?
「自力と他力」とは?
そして「愚者」とは?
親鸞の教えの全てがここにある》

と書かれてあります。

この中で、「自力と他力」についてどう書かれているかに
注目してみました。

なぜなら、

○今の真宗においては、専ら自力をすてて
 他力に帰するをもって宗の極致とする。 (改邪鈔)

と言われるように、自力を捨てて、他力に帰する(捨自帰他・しゃじきた)
こそが浄土真宗の教えだからです。

さて「愚の力」の中で『自力』という言葉が出てくるのは4箇所だけの
ようです。

続きを読む »

2009/10/13

東条英機(3)歎異抄に魅せられた人々

歎異抄を愛読した東条英機。

法悦は、相手の仏縁を念じる心となりました。
その心は、面会に来る家族にはもちろん、アメリカ人へも及びました。
ある時、米軍将校の左手と手錠でつながった自分の右手を見ながら、
花山信勝氏に語っています。

「初めは、これ(手錠)がいやだったんですね。(中略)今では、
 これもいいと思ったんですね(中略)わたしがこうして、手を
 合わして仏を拝むと、この人(隣の米軍将校)も手を挙げて
 拝んでくれる。
 今、アメリカに仏法はないと思うが、これが因縁となって、
 この人の国にも仏法が伝わってゆくかと思うと、これもまた
 ありがたいことと思うようになった」

      (『巣鴨の生と死』より)

続きを読む »

2009/10/10

《報恩講特集》ご恩に報いるには?

「人生の目的」を明らかにされた親鸞聖人のご命日の前後に開かれる
法筵(ほうえん)が《報恩講(ほうおんこう・親鸞聖人のご恩に報いる集まり)》です。
(※参考 「報恩講」って何かしら?|法子と朋美の仏教講座|浄土真宗親鸞会)
http://www.shinrankai.or.jp/b/noriko-tomomi/03houonkou.htm

蓮如上人は《報恩講》の意義を『御文章(お文さま)』に
繰り返し繰り返し教えておられますが、今日は、その一つ、
「四帖目第五通」を紹介したいと思います。

続きを読む »

2009/10/09

東条英機(2)歎異抄に魅せられた人々

それまでは、全く真宗の教えに疎かった東条も、獄中で『正信偈』をよく拝読し、
このような形で仏縁を深め、仏法についてこのようなことを語っています。

「ことに大無量寿経は偉いことですね。その中でも殊更に、(阿弥陀如来の)四十八願
を読むと、一々誠に有り難い」

「この『正信偈』の中には、信ずるということを、何べんも繰り返していわれている
ですね。初めには応信如来如実言、終りには唯可信斯高僧説、その他お話の中にも
あったように、信ということをくどくどいっておる。

有り難いですなぁ。私のような人間は愚物も愚物、罪人も罪人、ひどい罪人だ。
私の如きは、最も極重悪人ですよ。
本当の仏様の目から見れば実に極重悪人ですよ。

例えば肉を食うとか、米を食うとか、米にも生命がありますよ。
そういう食事のことからだけ考えても、それらを食わねば生きて行けない人間だ
ということは、全く極重悪人です。
それがよくわからないと、極重悪人がわからない。
ちっぽけな智慧、それが禍いしてくるのですね。だから、知識人は信仰に入れない
のですね。

続きを読む »

2009/10/08

《報恩講》の大切さを蓮如上人は繰り返し書かれました。

人はなぜ生きるのか。
すべての人の生きる意味を、親鸞聖人は明らかにされました。
その聖人のご命日の前後に開かれる法筵(ほうえん)が
《報恩講(ほうおんこう・親鸞聖人のご恩に報いる集まり)》です。
(※参考 「報恩講」って何かしら?|法子と朋美の仏教講座|浄土真宗親鸞会)
  http://www.shinrankai.or.jp/b/noriko-tomomi/03houonkou.htm
蓮如上人は《報恩講》の意義を『御文章(お文さま)』に
繰り返し繰り返し教えておられます。

具体的に挙げてみました。
【四帖目五通 中古已来】

今月《報恩講》七昼夜のうちにおいて・・・・

続きを読む »

2009/10/07

『目的』が抜けた、社会の変遷

9月親鸞会館で『正信偈』の一節『獲信見敬大慶喜』の講演を聞かれた方の感想です。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

かつて、“経済成長”という、生きる『手段』を『目的』に置き換え、
多くの人が走っていました。

成長の実感が得られなくなると、今度は画一的でない個人の生き方が
求められるようになりました。

そして現代は、“成熟社会”と言われています。
価値観が多様化し、生き方の自由度は格段に高まりましたが、
『得た自由で何をすべきなのか』が明確でない“不安”は
一層強まっているように思います。

社会は、様々な変遷を経ていますが、一番大事な「人生の目的」が
わからないため、結局、迷走を続けているのだと感じます。

親鸞聖人は、この全ての人が求めてやまない『人生の目的』を
『信心獲得(獲信)すること』と教えられ、
獲信する前はどうなのか、獲信した後はどうなるのか、を
『教行信証』に書き残してくださいました。

続きを読む »

2009/10/06

東条英機(1)歎異抄に魅せられた人々

有名な東条英機の晩年は、浄土真宗の信仰の深い、勝子(かつこ)夫人や巣鴨拘置所の
教誨師(きょうかいし)、花山信勝(はなやましんしょう)の影響で浄土真宗に帰依し
親鸞聖人の教え・歎異抄に魅了され、こんな言葉を残しています。

「(花山)先生、いまは『正信偈』や『歎異鈔』を読ませてもらって
喜んでおる」(巣鴨の仏間にて・東条英機)

「勝子へは、精神的打撃だろうが、仏の大慈悲をいただいて
天寿をまっとうせよ。歎異抄の第一章は胸をつく」

続きを読む »

親鸞会講座

最新の情報


Go Top