2009/10/08

《報恩講》の大切さを蓮如上人は繰り返し書かれました。

gz193 l 300x225 《報恩講》の大切さを蓮如上人は繰り返し書かれました。

人はなぜ生きるのか。
すべての人の生きる意味を、親鸞聖人は明らかにされました。
その聖人のご命日の前後に開かれる法筵(ほうえん)が
《報恩講(ほうおんこう・親鸞聖人のご恩に報いる集まり)》です。
(※参考 「報恩講」って何かしら?|法子と朋美の仏教講座|浄土真宗親鸞会)
  http://www.shinrankai.or.jp/b/noriko-tomomi/03houonkou.htm
蓮如上人は《報恩講》の意義を『御文章(お文さま)』
繰り返し繰り返し教えておられます。

具体的に挙げてみました。
【四帖目五通 中古已来】

今月《報恩講》七昼夜のうちにおいて・・・・

これぞまことに、今月聖人の御忌の本懐にあいかなうべし。
これ即ち、報恩謝徳の懇志たるべきものなり。
【四帖目六通 三箇条】

当月の《報恩講》は、開山聖人(親鸞聖人)の御遷化の正忌として、
例年の旧儀とす。
これによりて、遠国・近国の門徒のたぐい、この時節に相当りて参詣の
志を運び、報謝の誠を致さんと欲す。
【四帖目七通 六箇条】

今月《報恩講》の事、例年の旧儀として、七日の勤行を致すところ、
今にその退転なし。
然る間、この時節に相当りて諸国門葉のたぐい、報恩謝徳の懇志を
運び、称名念仏の本行を尽す。
まことに是れ、専修専念・決定往生の徳なり。

 

【四帖目八通 八箇条】

今月二十八日の《報恩講》は昔年よりの流例たり。
これによりて、近国・遠国の門葉、報恩謝徳の懇志を運ぶところなり。
二六時中の称名念仏、今古退転なし。
これ即ち、開山聖人(親鸞聖人)の法流、一天四海の勧化、比類なきが
致すところなり。

 

このように、四帖目五通から八通まで連続で、《報恩講》
ついて書かれています。
そして、蓮如上人の『ご遺言』でもある四帖目十五通、
それもその最後の最後にこう書かれています。
【四帖目十五通 大坂建立】

あわれあわれ、存命の中に皆々信心決定あれかしと、
朝夕思いはんべり。
まことに宿善まかせとはいいながら、述懐のこころ
暫くも止むことなし。
 又はこの在所に三年の居住を経る、その甲斐とも思うべし。
相構えて相かまえて、この一七箇日《報恩講》のうちに於て、
信心決定ありて、我人一同に往生極楽の本意を遂げたまうべき
ものなり。 
               あなかしこ あなかしこ。

○明応七年十一月二十一日より始めてこれを読みて、人々に
信を取らすべきものなり。
また、『御正忌』という御文章がありますが、『御正忌』とは
《報恩講》のことです。
そこにはこう書かれています。
【五帖目十一通 御正忌】

この御正忌《報恩講》のうちに参詣をいたし、志を運び、
報恩謝徳をなさんと思いて、聖人の御前に参らん人の中に於て、
信心を獲得せしめたる人もあるべし、また不信心の輩もあるべし。
以ての外の大事なり。
(意訳)

「御正忌(親鸞聖人のご命日に行う報恩講)に参っている人の中に、
阿弥陀仏に救い摂られている(信心獲得)人と、まだ救われていない
人とがいる。これは一大事である」

弥陀に救い摂られたならばハッキリします。
ハッキリしていない人は極楽へは往けませんから、「以ての外の大事」
と、蓮如上人は言われているのです。

ところが、

“念仏は、阿弥陀さまの必ず救うという慈悲のはたらき。
すでにこの私を包み込んでいる阿弥陀さまのはたらきの真っただ中に
いるのだ”

と言う人がいます。
まれた時から皆すでに救われているなら、上人が「信心獲得の人」と
「不信心の輩」と分けられるはずがありません。
また、”救われていない人は一大事だ”とおっしゃるはずもありません。
ハッキリ信心獲得するまで聞き抜きましょう。


 

このように、とても大切なご縁だからこそ、蓮如上人は、何度も何度も
《報恩講》について『御文章』に書かれたのですね。


 

◆参考◆

信心決定するとどのように心がハッキリするのか(浄土真宗 親鸞会 公式サイト)
http://www.shinrankai.or.jp/b/shinsyu/infoshinsyu/qa0402.htm

関連記事:

    None Found


コメント

  1. 浄土真宗親鸞会★朋ちゃんHappy diary♪ » Blog Archive » ★新着!!顕正新聞10月15日号は報恩講特集号!! ★ より: 2009 年 10 月 9 日 10:41 PM

    [...]    御正忌(報恩講)の『御文章』です。。 [...]

  2. 浄土真宗親鸞会 顕真学院のブログ » Blog Archive » 感謝の気持ち より: 2009 年 11 月 3 日 11:32 PM

    [...] いますので、そちらをご覧下さい。 報恩講とは?(1) 報恩講とは?(2) 私たちは実に様々なご恩を受けて生きています。ですから、感謝の心を [...]

  3. 浄土真宗親鸞会★朋ちゃんHappy diary♪ » Blog Archive » ★いよいよ! いよいよ ! 親鸞聖人報恩講 (*^_^*) ★ より: 2009 年 11 月 6 日 9:31 PM

    [...]  親鸞聖人報恩講を勤めさせていただくのと同じよ」 [...]

この記事に関するコメントを行う

お名前
メールアドレス
ウェブサイト
コメント:

親鸞会講座

最新の情報


Go Top