2009/02/13

一人暮らしも寂しくない

能登 農家が100軒余りの集落で、東野さんは、家庭法話を開催してきた。
 仏法に関心を持ったのは小学生のころだったという。
「とろとろと火が燃える囲炉裏端で、母が地獄の話をして、『阿弥陀仏だけが救ってくださるがやぞ』と言ったことを今も忘れません」
 小学校の行き帰りに暗唱した『御文章』には、「信心決定を急げ」と至るところに教えられている。「その要が聞きたい」と思ったが、寺では数十年、「念仏さえ称えていればいい」という話ばかりであった。

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