2009/10/30
三國連太郎 歎異抄に魅了された人々
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多くの人を魅了してやまない歎異抄。
『親鸞会』は、親鸞聖人の教えを正確にお届けするために
『教行信証』を通して『歎異抄』のこころを明らかにしています。
その歎異抄の魅力をこのコーナーでは紹介しています。
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日本を代表する俳優、三國連太郎は、
「釣りバカ日誌」「マルサの女」「大病人」などの映画や、
テレビドラマなどで、おなじみです。
その三國氏を感動させたのが親鸞聖人の主著『教行信証』でした。
三國連太郎はこう言っています。
「私が一番感動するのは『教行信証』の冒頭の言葉です」
冒頭の言葉とは
「難思の弘誓は難度海を度する大船、無碍の光明は無明の闇を破する慧日なり」
これは、人類の苦悩の根元と解決の道を親鸞聖人が明示されたものです。
では、三國氏が親鸞聖人に傾倒したきっかけは何だったのでしょうか?
実は三國連太郎は離婚後、インド旅行に行きました。
仏教の信仰が生活の土壌となっている異郷の人々と接しながら、三力月滞在し、
帰りの飛行機で、ふと
「日本人の精神史をテーマに映画を作りたい」と思ったそうです。
そして
「資料を読み、鎌倉仏教が私達の精神史の背景ではないか、と思ったのです」
と考えるに至り、インド旅行から構想15年、『白い道』と題する親鸞聖人の
小説を書き上げ、昭和62年、自ら映画監督となり8億円かけて小説と同名の
映画を制作しました。
いかに親鸞聖人を敬慕しているかが伺えます。
ちなみに、映画「親鸞~白い道」はカンヌ映画祭審査員賞を受賞しています。
また、三國連太郎はこう言っています。
「私は、もう一度人生を送るとしたら、役者になるかどうかわからないが、
おそらく親鸞には出会うのではないか、と思っている。
いや、出会いたいと思っていると言ったほうが正しいかもしれない」
(プレジデント1993年1月号)
たとえ役者になれなくても、親鸞聖人には会いたい。
なかなか言えることではありませんね。
さらにこんなことも述べています。
「すでに親鸞はどっちでもよくなって、“歎異抄教”になって
しまった方々も、なかにはおられるのではないでしょうか。
(中略)
ですからこそ、できるだけ『歎異抄』を客観的に読んで
親鸞聖人の御意見を見届ける必要があると思うんです」
(『親鸞に至る道』三國連太郎)p98
今、『歎異抄』『歎異抄』ともてはやされていますが、あまりにも
独自の解釈が多いことに驚きます。
三國氏の指摘のように肝心要の親鸞聖人の教えよりも、『歎異抄』の
味わいが重視されるようになっては本末転倒です。
あくまで親鸞聖人の主著は『教行信証』
『教行信証』から『歎異抄』をひらく。
この流れこそ、現代のトレンドにならねばと思わずにおれません。
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