2009/10/01

《至宝》(最高の宝物)とは、何だろう?

、親鸞聖人750回大遠忌記念 本願寺展 -世界遺産の歴史と至宝-
といわれるものが開かれています。

ここで気になる《至宝(しほう)》すなわち《至上(最高)の宝》とは何か?
ということです。

今回、展示されているものは、タイトルにも出ているように、
いわゆる《遺産》的なものが多いようです。

それらも大切なものではありましょうが、
仏法者ならば、まず何を《至宝(しほう)》とすべきでしょうか?

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2009/06/24

怖いのは新型インフルエンザ? 〜その根底にあるもの〜

■「最近、テレビをつけると、新型インフルエンザのニュースばっかりだよ」

■「渡航歴のない高校生が新型に感染していることが分かってからは特にね」

■「免疫がないのは怖いね。20世紀初めに、『スペインかぜ』が流行したのも、みんな免疫がなかったからだろ」

■「インフルエンザのパンデミック(世界的流行)ね」

■「記録にある限りでは、人類が遭遇した最初のインフルエンザの大流行らしい。感染者6億人、死者は4000万人ともいわれているから、当時の世界人口18億人の約3割が感染していたことになる」

■「免疫がないことからすると、今回の新型インフルエンザも同じよね。だから世界中が緊張状態になったんだけど、いろいろ調べるうちに、今のところ、毒性はそれほど強くないって分かってきたようね」

■「10日間くらい寝ていれば、治る場合が多いみたいだな。対策も少し緩やかになったんじゃないか?」

■「そうよね。ということは、新型インフルエンザが怖いんじゃないってことよね」

■「え?どういうこと?」

■「寝ていて治るなら、極端な話、風邪と同じじゃない」

■「そうだね」

■「怖いのは、『新型インフルエンザ』ではなくて『死』なのよ」

■「そうか……確かに言われてみれば」

■「死ぬことほど、イヤなことってないわ」

■「イヤなことなら、ほかにもあるよ。地球温暖化とかテロとか、ガンになるとか……」

■「それも同じことでしょ」

■「え?」

■「地球温暖化がイヤだ。テロが怖い。ガンにはなりたくない、というのも、結局、死が怖いということだから」

■「……なるほど」
根底にあるもの
■「『死』という核心に触れるのは、あまりに恐ろしいので、それに衣を着せ、和らげたものと対面しようとしているんじゃないかしら」

■「そうだね。でもどんなに死を考えないように、明るく生きようと思っても必ずやってくるもんな。自分の死は」

■「完全に目を背けることなんて、できないでしょ」

■「自分の死と、一人で対面する時が必ず来るのか……」

■「その死の影に驚かれ、9歳で仏門に入られたのが浄土真宗の祖師・親鸞聖人なのよ」

■「親鸞聖人が仏法を求められた出発点は、そういうことだったんだね。とすると、聖人だけの問題じゃないな。死ぬのは、すべての人の100パーセントの未来。死なない人は一人もないんだから」

■「死んだらどうなるのか、未知の後生に入っていく不安の解決を求められたのよね」

■「僕たちも必ず死んでいかねばならない。それは今晩かもしれない。だけど行く先がハッキリしていないとすれば、すごく不安だね」

■「100パーセントの未来が真っ暗だったら、今も暗くならざるをえないわ。未来と現在は切り離せないもの」

■「え?未来と現在は切り離せない?」

■「だって1週間後に大手術を受けることになったら、今から心が暗くなるでしょ。確実な未来、後生が真っ暗がりな状態で、心からの安心も満足も得られるはずがない」

■「その後生暗い心を、仏教で無明の闇というんだね」

■「その無明の闇こそが、苦悩の根元だと親鸞聖人は教えられているの」

■「親鸞聖人が、その解決をされたのは29歳の時だった。法然上人から、阿弥陀如来の本願を聞かれて、後生明るい心に救い摂られたんだね」
解決の道 明らかに
■「そして聖人は、苦しみの根元である無明の闇を破ってくださる弥陀の本願を、90歳でお亡くなりになるまで叫び続けていかれたのね」

■「いろんなご苦労されたんだよね」

■「あまりにも深いことだから、誰もすぐには分からなかったのよ。今で言えば、カルトとかマインドコントロールなんていう非難もあったでしょうね」

■「そんな誤解や非難と闘いながら、苦しみ悩みの元凶と、それを解決する道を、明らかにしてくださった。その親鸞聖人がお生まれになったことをお祝いして、勤められるご法筵が、降誕会なのか」

■「そうね。本当の幸せになるために、親鸞聖人のみ教えを、しっかり聞かせていただきましょう」

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2009/03/13

140回直木賞を受賞した『悼む人』

読書この作品は、911テロで大勢の死が“数字”でしか見られていない現実に疑問を抱き、書かれたものといわれています。
例えば、このような一節があります。
「報道される死は一日十人前後だった。国内の年間死者はここ数年、百万人を超えている。
 一日におよそ二千八百人が死に、そのなかで報道される死者は約0.0036パーセントの計算だった」

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2009/03/11

勝利者は常にあきらめない

グローブピート・グレイは1917年アメリカのペンシルベニア州に生を受けました。6歳の時,事故で利き腕の右腕を失います。
大リーガーになるのが夢だったピート少年。
父親に「片腕じゃ野球はできっこないよ。僕はもう大リーガーにはなれない。ヤンキースタジアムで野球はできない」と悲しげに言ったところ、父親は、「何を言っているんだ。やる気になればできないことはない。あきらめるな」と言ったといいます。

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2009/03/10

私が変わり、周りが変わり、世界が変わっていく

子供と花自分を犠牲にしてでも人を思いやる心、苦しんでいる人を見たら、助けたいと思う心、他人の喜びをわが喜びとする心、コツコツと善い種をまき、悪い種はまかないように心がける、この目に見えない「心」こそ大事ではないでしょうか?
アインシュタインもニーチェもハイデガーも感動したといわれる仏教。
それが「古くさいもの」「葬式や墓番」と日本の人が思っているのはまことに残念です。
もともと日本にはこの「宝」といえる「仏教精神」があるのです。

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2009/02/27

私の「おくりびと」体験

親鸞会 おくりびと 映画『おくりびと』が、アカデミー賞を受賞しました。
 滝田監督も、原作者の作家・青木新門さんも富山県の人、ということで、富山ではひときわ、明るいニュースとなっています。

 いろんな話題が語られていると思いますので、親鸞会会員である私の「おくりびと」体験を紹介します。

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2009/02/23

自殺対策に一番大切なこと

お釈迦さまと娘

いかにお金をかけ、時間をかけ、労力をかけたとしても、自殺の根本原因を明らかにしなければ、どんな対策も水に絵を描くようなもので、無駄に終わってしまうのではないでしょうか。

2600年前、お釈迦さまの活躍なされたインドでも、自殺をする人はあったようで、ある自殺をしようとした娘に、お釈迦さまが次のように言われた話が残っています。

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2009/02/17

「生きる意味」の答えは『歎異抄』に

歎異抄 親鸞会島田紳介の「人生が変わる1分間の深イイ話」という番組(日本テレビ)で「人は何のために生きているのか?」にまつわる”深イイ話”が放送されていました!
この問いがどこから出てきたかというと、木下優樹菜さんが、雑誌『月刊少年ライバル』の連載コーナー「優樹菜にきいてみな」で、小・中・高生の悩みに答えているそうです。

 そこに寄せられたのが、高3男子からの「人は何のために生きているのでしょうか?」だったのです。

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