2010/11/20
いまの流転が永久の流転|親鸞会 顕正新聞
「ほどほどの幸せでいいじゃないか。足るを知れ」と人は言う。
なるほど一理あるようだが、「ほどほど」にできるかどうかが問題だ。
上に行くほど叩かれ、人相が変わるほど苦労せねばならぬのを眼前にしながら、一議員では満たされず、市長、県知事、首相と、権力の階段をもっともっとと上ってゆく。
早々に売ればよいのに「まだまだ上がる?」と持ち株を手放せず、バブルが弾けて大暴落。
未だに持ち続けている人もある。「ほどほどがよい」とわかっていても難しい。
わかっちゃいるけど止められない。有限の命で無限の欲を満たせるはずがない。
渇いては求め、求めてはなお渇き、ゴールのない円周を限りなく回って苦悶している。
現在の延長が未来だから、いまの流転は永久の流転、後生は一大事と知らされる。
これを『大無量寿経』に釈迦は
「従苦入苦 従冥入冥」
と説き、この世の苦から死後の苦しみへと堕ちていくと慈誨されているのである。
親鸞会では、真の満足と安心が獲得できる、本当の親鸞聖人の教えをお伝えしています。
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