2009/07/15
【映像】会場のいちばん後ろからでもバッチリ見える大映像(その2)
法子「皆さん、こんにちは。親鸞会ネット案内役の法子です。
友達の朋美さんと一緒に、浄土真宗親鸞会ってどんなところか、学んでいるのがこの講座よ。
今は大講堂のいちばん後ろからでも、黒板の文字をハッキリ見ることができる『大映像』について話をしています」
朋美「前回の続きですね。LEDの話だったわ」
法子「LEDって何か、説明できる?」
朋美「えーっと、発光ダイオードのことよね。色のついた光を放つ小さなランプがたくさん集まって、一つの画像を作り出すのよね」
法子「そのとおり!今日は、親鸞会がそのLEDを導入するいきさつを、少し話しておきましょうね」
朋美「確か、開発されて間もないころに導入したんですよね」
法子「そうね。話は平成10年までさかのぼります。2000畳の大講堂の話が出た時から、当然、大型映像が必要になることは分かっていたの。そこで、幾つかのメーカーに、どんな設備がいいか、提案してもらったのよ」
朋美「餅は餅屋に聞け、ってことね」
法子「まあそんなとこね。そのころはまだ、LEDは普及していなかったから、選択肢は2つだったわ。
一つは、旧タイプの屋外専用装置。競馬場とか競艇場、陸上競技場などに使われていたものね」
朋美「スタジアムのスコアボードみたいなものね」
法子「もう一つは、プロジェクター」
朋美「プロジェクターだと会場を暗くしないと使えないので、不便よね〜」
法子「そのうちに、ある有名なメーカーから興味深い情報が入って、建設委員会のメンバーで長崎の工場まで行ったんですって。その時、初めて映像用のLEDを見たそうよ。
プロジェクターと比べると、格段に明るい! 部屋を暗くしなくてもいい! メンバーの人たちは『これはいいものが開発された』と思ったそうよ」
朋美「やったぁ。これで大講堂にはLEDで決まりね!」
法子「それが、そう簡単には決まらなかったのよ。なぜなら、その時見たものは、屋外用のLEDだったの。だから光が強すぎて、ギラギラした感じがしたの。長い時間見ていたら、目が痛くなったんだって」
朋美「目が疲れるのは嫌ね。目薬を用意しないと」
法子「また、RGB型というLEDだったので、画面に近づくと、何が映っているか分からなくなるのよね」

RGB型
朋美「RGBというのは、赤、緑、青の光、ってことね」
法子「その赤・緑・青のランプが、3つ1セットになって並んでいるもので、画面からある程度離れないと、何が映っているのか分からなかったのよ」
朋美「うーん、まだまだ、開発途上だったのね」
法子「そうね。建設委員会の皆さんは、ほかのメーカーの製品も見るために、横浜や静岡にも行って探したんだけど、技術的には、どれもほぼ同じ。そこで、しばらく保留となったのです」
朋美「えー、それでどうなったの?」
法子「そして、平成13年から再度、本格的に探し始めたの。
屋内型でぎらつかないものを求めて、いろんな施設へ、何カ所も見に行ったそうよ。だけど、やっぱりぎらついて、ある程度離れないと何が映っているか分からないものばかりだったの」
朋美「なかなかうまくいかないものね」
法子「ところが!そうやって暗中模索しているうちに、『3イン1型』といわれるLEDが開発されたの!これは、一つの球の中に、3色の発光ダイオードが入っていて、ランプ一つ一つで、すべての色を表示できるの。これなら、画面に近づいても分かります」

3in1型
朋美「RGBの3色が、一つのランプから出されるのね。すごーい」
法子「それはLEDの専門メーカーが開発したもので、大阪の大型カメラ店にあると聞いたので、建設メンバーが早速見に行ったそうよ。もともと屋外仕様だったLEDが、屋内に対応するやわらかい明るさを実現し、ぎらつかず、とてもきれいだったのよ」
朋美「ふう、やっと落ち着けたわね」
法子「そうね。だけど……」
朋美「えっ、まだ何か問題が?」
法子「そう。そのLEDは、10ミリピッチという、ランプとランプの間隔が広いものだったので、映像がブツブツしているように見えたのです」
朋美「うーん、おしい。あと一歩!」
法子「さて、仏法を真剣に聞かせていただく場所にふさわしいLEDは、見つけることができたのかしら。それは次回、お話ししましょうね」
(つづく)
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