2009/05/12
亡き母の代わりに植樹を(親鸞会・同朋の里)
ゴールデンウィークまっただ中の5月4日、富山県南砺市の親鸞会会員が、植樹のため、親鸞会の同朋の里へ来られました。
真実開顕に尽力された方が、好きな樹木を選んで聖地に植えさせていただく勝縁です。
一行の中に、今年2月に母・きよさんを亡くされたHさんがおられました。
長男のHさんは、母の代理で、植樹に来られたのです。
きよさんは、親鸞会の高森顕徹先生のご説法を聴聞されて50年以上、真実一筋に歩んでこられた方です。
亡くなられる数カ月前まで、週1度、同朋の里へ掃除に来られ、そこを訪れることを無上の喜びとしておられました。
いつも人なつっこい笑顔で、法悦を語られる方でした。
88年の人生を真実に生き抜いたきよさんの願いは、「家族に親鸞聖人の教えを聞いてほしい」でありました。
そのお気持ちが通じて、きよさんの納骨の勤行が行われた4月26日の親鸞会館ご法話には、12名の親族が参詣されました。
さらにこのたび、Hさんによって、きよさんの名札の付いたハナミズキが、同朋の里に植えられました。
サザンカなど5種類の樹木から、Hさんがハナミズキを選んだのは、母の好きな花だったから。
南砺の法友と並んで、斜面に植えられました。
この日、同朋の里を初めて訪れたHさんは、自然のたたずまいと建物との調和を、しばし感慨深く眺めておられました。
ここを愛したきよさんの生前のお姿を、脳裏に描いておられたことでしょう。
ハナミズキはこれから、Hさんや親族の皆さんの仏縁を念じつつ、咲き続けていくのです。
(プライバシー保護のため、名前は仮名にしてあります)
(I)
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