2009/04/28
【音響】平面スピーカーでスッキリ聞こえるよ!(その3)
法子「皆さん、お元気でしたか? 親鸞会ネット案内役の法子です。この講座ももう4回目となり、おなじみのコーナーとなってきました」
朋美「実際、親鸞会館ご法話の日に『法子ちゃんと朋美ちゃんはどこだ?』と探していた人があったそうよ」
法子「本当?うれしいわね☆
それはともかく、その親鸞会館2000畳の大講堂の音響について話をしていたのよね」

朋美「そうそう、『平面スピーカー』の話の続きですね。
平面スピーカーは、真っすぐに音の振動が伝わるので、スピーカーから100メートル離れても音の大きさがほとんど変化しないという超すぐれものなんだって、話よね」
法子「パチパチ。よくできました。でも、平面スピーカーの特長は、それだけじゃないのよ。
実は、平面スピーカーでは、ハウリングも起きません!!」
朋美「へーっ、そうなの。ハウリングって、スピーカーから突然、キーンと嫌な音が出てくる、あれよね」
法子「そうそう。マイクをスピーカーに近づけると出る、あの音ですね」
朋美「あの音、苦手なのよねー。なんであんな音になるのかしら」
法子「それはね、スピーカーから出た音が、マイクに入り、その音が増幅されて、また同じスピーカーから出る。この繰り返しが一瞬に起きて、不快な音になるのよ。
これまでのスピーカーでは、ハウリングはどうしようもなかったの。ところが、平面スピーカーだと、それが起きないのよ!」
朋美「それは驚きですね。どうして、そうなるの?」
法子「1枚のスピーカーから出る音が、普通のスピーカーに比べて小さいからよ。つまりね……」
朋美「うーん、だんだん難しい話になってきたわね。その話、ちょっとパス」
法子「ふふっ。音響の工夫は、それだけじゃないのよ。平面スピーカーでは出にくい音を補うために、重低音用のスピーカーも大講堂の前の方に設置されています。
音がはね返って、こだましないように、講堂の左右と後ろの壁は、吸音効果が抜群なのよ!
もちろん、講堂内に余計な雑音がしないように、空調の吹き出し口にも配慮がなされているのよ」
朋美「徹底しているのね」
法子「そうよ。『仏法は聴聞に極まる』と教えられるでしょ。だからね、親鸞会館の建立された目的も、『仏教を聞く』以外にないの。この2000畳のどこに座っても、だれにでもお話がハッキリと聞こえるように設計されている。それが最大のポイントね」
朋美「ふーん。技術の進歩って、すごいのねー」
法子「あとは、皆さん、実際に自分の耳で、確かめてみてくださいね」
(つづく)
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