2010/01/14

体験至上主義

他力の信心は、阿弥陀仏から賜る唯一絶対の真実信心であるから、
各人各様の人間の三業(さんごう)で表せるようなものではない。
だから、浄土真宗の信心は、そんな機相(三業)では語られていないのである。

ところが、「私はああだった。こうなった」と信心を三業で語る者たちがいる。
体験至上主義ともいわれる彼らの生命線は、そんな体験談なのだ。

彼らに、体験談を話すな、書くなということは、親鸞学徒に、親鸞聖人の教えを説くな、教えるな、というのに等しい衝撃である。
生命を断たれることになるからだ。
これ以上の打撃は、他にあるまい。

体験談 ほかに売り物 さらになし

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