2010/01/07
平生業成の本願
「善をしてゆけば、そのうち助かる」と聞き誤っている者がいる。
「今、助けるという平生業成の教えに反する」と、非難してくる者さえある。
だが親鸞会では常に「平生の一念に助ける」弥陀の本願ばかりが説かれている
のだ。
平生とは現在ただ今。
「今、助ける」本願が常に説き切られているのに、
「善の積み重ねで助かる」とか「そのうち助かる」と聞くのは、とんでもない
聞き誤りではないか。
『歎異抄をひらく』にも「弥陀の救いは『今』である」と明言されている。(p139)
言ってもいないことを言っていると的外れの非難は自損損他にしかなるまい。
如来の大悲、短命の根機を本としたまえり。もし、多念をもって本願とせば、いのち一刹那につづまる無常迅速の機、いかでか本願に乗ずべきや。されば真宗の肝要、一念往生をもって淵源とす
(『口伝鈔』)
一念往生、現生不退が阿弥陀仏の救いである。
釈尊も親鸞聖人も、ただこの阿弥陀仏の救いのみを伝えられている。
そのみ教えを「我も信じ、人にも教え聞かしむるばかり」が親鸞学徒だ。
そのうえでなお善を勧める理由を問うならば、それは阿弥陀さまの願心
だから、阿弥陀さまに聞かれるがよかろう。
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