富山県史を塗り替える前方後方墳が、射水市の親鸞会・会館予定地跡にある?
みなさん、ごぶさたしております。
今年も、富山の冬はなかなか厳しい寒さ。連日の雪で周囲はすっかり白一色。
早く春が来てほしいものです。
ただ、雪が積もることで眺めるのが楽しみな場所というものが、北陸道小杉インター付近に存在します。
そう、親鸞会の旧・会館予定地です。
旧会館予定地と言えば、親鸞会館が現在の射水市上野に建てられる前に親鸞会が取得した土地のこと。
今の小杉工業団地付近にあり、五歩一交差点から西に向けば見える丘のことです。
元々、ここに親鸞会館が建立される予定でしたが、山頂に古墳があることが分かって造成はストップ。しかし、その古墳存在を盾に十条製紙が売りに出した土地取得競争で県を動かして、見事上野に会館を建てることができたのですから、旧予定地あってこその「今の親鸞会館」な訳です。
どうも、その古墳は「県史を塗り替えるほどの存在」らしいのですが、発掘調査が行われたというのは聞いたことがありません。富山県は「埋蔵文化センター」が存在して、実に考古学に力を入れている県ではありますが、さてさて旧聖地の古墳発掘の順番が回ってくるのはいつのことでしょうか。
で、その旧予定地の古墳が、雪が降るとよく分かるんだそうです。
ある、歴史に詳しい親鸞学徒の方から「冬になると、形がよくわかる。あの前方後方墳は美しい形をしている」と聞いてはいましたが。
って、どこだよ、おい、という方。写真を1枚。
コンビニ「ポプラ」から眺めた旧予定地。
これではよく分かりませんので、拡大してみましょう。
まだ分かりませんか?
ここです、ここ。
え、ちっちゃい!と思った方。
はいはい、古墳と言えば「仁徳天皇陵」だと思ってませんか?
あんな巨大な古墳を作れる権力者など、こんな田舎の越中にはいませんってば。
ただし、あくまで推定ですので、正確なことは、調査せねば分かりません。
富山県での「前方後方墳」は、このぐらいの大きさが普通でして、例えば射水市の隣、富山市婦中町には県を代表する前方後方墳として「王塚古墳」があります。
↑王塚古墳。
全長は約50メートルの前方後方墳。富山県を代表する古墳で、国指定の史跡です。
近くに「勅使塚古墳」という全長70メートルの前方後方墳がありますが、それでも大きさは県で2番目だそうです。
1番は氷見市の柳田布尾山古墳、全長107メートルだそうです。
おそらく、旧聖地にある古墳も同等の規模を持つと思われ、きちんとした調査が行われれば、確かに「県史を塗り替える」ほどにはなりそうです。
夏は緑にかこまれて分からない古墳跡ですが、木が枯れて雪が降るとその姿を現す。
五歩一交差点付近を通る時は、ちょっと眺めてみて下さい。
おっと、脇見運転はやめてくださいね(笑)。