光に向かう青年たち|親鸞会 会員の声

ヨーロッパに仏法を

田中 亨(仮名)

 英語で仏法をお伝えするために、3年間、英会話のプライベートレッスンを受けています。これまで、10人以上の先生から習ってきましたが、ご縁にと思い、必ず仏法の話をしています。

 英語圏の人は、キリスト教の影響を受けていますが、同時に仏教への関心も強いので、その違いを聞きたいとよく言われます。


 私は、近所に「ものみの塔」の信者がいたため、小学校のころから、自宅に来る彼らの会合に参加していました。神を信じ、その存在におびえ、まるで神のご機嫌を取るかのような生き方をしてきました。

 大学2年で仏法を聞き始め、因果の道理を知らされて、これまで存在自体が矛盾したものを信じていたことにショックを受けました。


 外国人教師には、その時の経験を通して話をしています。

 例えばキリスト教の「repent」という単語は、彼らの言う神の前で懺悔をすると罪が消滅するということです。

 しかし仏教では、業力不滅であり、縁が来れば、因と結びついて結果が現れる因縁果の道理が根幹です。この違いを話すと、こちらが驚くほど、外国人は必ず納得します。

 これまで縁のあったフランス人の(英語の)先生には、ひととおり話をすることができました。この人は家族じゅうがキリスト教信者でありながら、キリスト教に懐疑的な人で、因果の道理に深く感銘していました。

 今その人は帰国しましたが、親鸞聖人の教えの英訳を待望しています。いつかフランスに行って、伝えたいと思っています。


ヨーロッパの風景

 キリスト教は、「罪悪」と「無常」におびえる人間が、それらを都合よくごまかして、楽に生きていくための気休めでしかありません。真実の仏法に出遇い、想像の産物でしかない神を捨て、無上道を進ませていただいている今が、たいへん、不思議で、幸せでなりません。

 どこかの英語学校の宣伝ではありませんが、英語を話せば、10億人と話すことができる。私の夢は、ヨーロッパに仏法をお伝えすることです。

<<前のページへ [1][2][3][4][5]>>次のページへ

このページのトップへ戻る

【親鸞会.NET】トップに戻る