学生座談会|親鸞会 会員の声

━━皆さんの将来の夢を聞かせてください。

長谷川「環境問題に取り組んでいます。『地球温暖化』が危ぶまれていますが、このまま100年たつと、地球の平均温度は、6度近く上がり、かつてない温度上昇になります。それを阻止するために役立つ仕事をしたいと思います。

 大学では、温暖化に直結する『石油エネルギー』に代わるものや、効率よく資源を使う研究をしています。

 人生の目的を知らされたからこそ、人間が生きやすい環境の保全を、本気で考えるようになりました」


草野「ある新聞のスポーツ記者が書いた原稿は、鳥肌の立つような美しさと、冬の夜の温泉のような暖かさを兼ね備えた素晴らしい文章です。多忙と人間関係の煩わしさで、いつも生きづらさを感じていた高校時代、その人の文章でどれだけ心が明るくなったかしれません。  自分も彼のような文章を書き、だれかの心の明かりになりたいと思います。

 生きる目的を知らなかったころは、文学に引かれながらも、『こんな研究に、本当に意味があるのかな』と感じることもあったんです。しかし親鸞聖人の教えと出遇ってから、その思いは変わりました。真実は、言葉によってしか伝えられません。文学の役割の重要性に改めて気づかされました。人生の目的をあきらかになされた親鸞聖人の教えを文章でお伝えするのが夢です。

 

 私の専門は夏目漱石です。その小説『こころ』には『もっと早く死ぬべきだのに、なぜ今まで生きていたのだろう』と遺書を残して自殺する人物がいます。漱石自身の叫びと思えてなりません」


西山「私は歯科医を目指しています。生まれた時から歯が4本足りず、適切な治療法がなかなか見つかりませんでした。やっと素晴らしい先生に会えた時、『治療法1つで人生が変わる』と感じたのです、だから今度は私が歯のことで悩む人の力になりたいと思っています。

 しかし仏法と出遇い、さらに素晴らしい道を知らされました。歯が痛くて歯科に行ったつもりが、歯の痛みどころか、人生の苦を抜く病院だったと、訪れた人が心から元気になって喜ばれたら、本当にステキだなと思います」

「アメリカやヨーロッパにも伝えたい」

石田「研究者になれば、国際会議に参加し、アメリカ、中国、ドイツなどの研究者と知り合いになります。日本人である私を縁として、世界じゅうの人に、『なぜ生きる』を伝えたいですね」


吉田「日本の化学は世界でもトップクラスですので、これを縁に出会える人が多くあります。アメリカ、ロシア、イタリアなどの学会で、世界中の人と交流できるんです。そんな人たちに仏法を知ってもらいたいですね。蓮如上人の室町時代、多くの商人や漁師が、日本全国に御文章を届け、弥陀の誓願を伝えて回ったように、真実の橋渡しをしたいと思います」

 

      ◆    ◆

「周りじゅう、空と水しか見えぬ海におぼれている全人類に、一生懸命、泳ぎ方のコーチをしているのが、政治、経済、科学、医学、芸術、文学、法律などである。泳ぐ方角の肝心が抜け落ちていることにだれも気がつかない。人生最大の不可解事である」


「生きる方角こそ最も大切」ということを、よく知っている彼らは、大学で学んだ知識や技術を生かし、イキイキと、素晴らしい夢に向かって輝いている。

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