2008年01月29日
雪の五箇山で“赤尾の道宗”を偲ぶ
さとし@カメラ小僧です。
先週末に南砺市の五箇山にて、「四季の五箇山〜雪あかり〜」というイベントの一環として、合掌造りの「岩瀬家」がライトアップされるというので、カメラ片手に行ってきました。
世界遺産に登録された集落のある五箇山というだけあって、超・山奥の土地なのに、かなり観光客が集まっていました。そして、かなりの写真家がカメラを並べていました(汗)。
実は、私は冬の五箇山は初体験。夏のセミの鳴く五箇山は経験済みですが、一度、「豪雪地帯」と言われる五箇山は経験してみたいもの。かなり、気合いを入れて行ってきました。

この重要文化財に指定されている「岩瀬家」に隣接して、「行徳寺」という真宗寺院があります。ここも一緒になってライトアップされていました。

行徳寺と言えば、越中・富山の真宗発展に大きく寄与した“赤尾の道宗”が開いた寺院です。道宗は浄土真宗の中興上人と言われる蓮如上人のお弟子です。この道宗が、聞法の心得として残したのが有名な「道宗心得二十一箇条」。
「後生の一大事、命のあらんかぎり、油断あるまじき事」などで知られていますね。後生の一大事の解決を常に忘れず、身をもって真剣な聞法をした人です。
その有名なエピソードが「赤尾の道宗と瑞泉寺」です。
この話を思い出して、五箇山への道中を遡ってみました。
今年の雪は、地球温暖化の影響なのか「豪雪地帯」と言われる五箇山でも少なめだそうです。でも、実際に行ってみると「これで少なめっっ!?」と思うほどの積雪量。この物語では道宗が赤尾から雪の中を城端の瑞泉寺まで参詣するというものですが、その道中で車を停めて撮ったのが、この写真です。

見渡す限りの、山、山、山……。そして、雪、雪、雪……。車で行っても、かなり時間がかかります。最近は、東海北陸自動車道の五箇山IC─福光IC間が開通して、往来が楽になりましたが、それでも16.3kmあります。この間には「袴腰トンネル(5939m)」と「城端トンネル(3196m)」というメチャメチャ長いトンネルがあり、この2つを合わせて総延長9135m。この五箇山IC─福光IC間の実に半分以上がトンネルになります。それだけ、山だらけのところなんですが、そこをトンネルもない雪山の中を道宗は歩いて参詣したということです。下手すれば遭難して死ぬんじゃないかと思うような場所です。
それだけに、やっとの思いで城端の市街が見えた時は感動モノです。

実際に現地に来て、「雨、風、雪はもののかずかは」そのままに聞法した道宗に、親鸞学徒のあるべき姿を知らされる思いでした。
ではでは。
- by さとし@カメラ小僧
- at 16:43