原爆の被害は今なお…
さとし@カメラ小僧です。
12月も半分が過ぎ、平成20年もあと僅かですね。ついこの間、年賀状を書いたばかりだったと思ったのに今年もアッという間に過ぎ去ってしまいました。親鸞会結成50周年の年でしたが、更なる飛翔を誓って、ただひたすらに指授の道を進ませていただきたいと思います。
さて、一昨日はTBSテレビにて「TBSテレビ放送50周年 戦後60年特別企画 ヒロシマ」という番組が再放送されていました。
番組ホームページでは、「2005年8月5日」の放送となっており、キャスターとして亡くなられた筑紫哲也さんが登場しておられました。どうも追悼番組だったそうです。
そういう番組が放送されることも知らずに、たまたまチャンネルをいじっていたところ、非常にリアルなCGや再現VTRが流れており、気になって暫く見ていました。そういえば、昨年に私も広島の親鸞学徒に会いに行ってきたのですが、生まれて初めて原爆ドームというものを見ました。
テレビや写真などで見たことのあった原爆ドームでしたが、広島市街のド真ん中にあるのに、ここだけは時間が止まったような感覚でした。そして、メディアでは分からない原爆ドームに残された痛々しい傷跡。そして、外から見える内部に重なる瓦礫。ここに来て原爆の恐ろしさの一端なりと知らされた思いでした。
ちょっと前には東京大空襲の特番が組まれていたのを見ましたが、それも長時間かけて焼夷弾が落とされ、東京を火の海と化し、多くの方の命が奪われたようです。ただ、家が燃えるだけのことではないレベルだということが分かったのですが、原爆は一瞬でそれ以上の惨劇が起きたのだそうです。
番組では、爆風云々よりも先に、ピカッと光った一瞬に太陽表面よりも高温な熱線が降り注いだと言っていましたが、想像もできないことです。生き残った人も水を求めて川へやってきたそうですが、その川も死骸でいっぱいだったそうです。
広島の親鸞学徒の中にも被爆された方があり、その体験記を読んだことがありましたが、やはりどれだけ書いても言っても、あの悲惨さは伝わらないみたいです。
番組を通じて、原爆の被害は身体への被害のみならず、心にもあるのだと知らされました。それほど、忘れられない出来事だったそうです。
今となっては、地獄絵図そのものの惨状だったと言われた広島市街も、復興を遂げ、当時のことを伝えるのは原爆ドームと被爆者の証言だけとなりました。
改めて、一瞬にして多くの人の命を奪う戦争、そして、原爆がこの世からなくなることを念ぜずにおれませんが、人命の尊さを教えられた親鸞聖人の教えを知っていただきたいと思うのでした。
広島でも親鸞会の講演会が開かれています。ご縁を求めて是非どうぞ。