キトキトの氷見の寒ブリはいかが?
さとし@カメラ小僧です。
天気予報を見ると、富山県は今日から荒れ模様。明日の天気は、雪となっております。屋外を見ると、まだ昼間だというのに厚く灰色の雲が空を覆って、まるで夜の暗さです。挙げ句の果てには、雷鳴も聞こえてきて、まさしく富山県の冬!
こちらのサイトによれば、冬の雷は、日本の北陸地方を除けばノルウェー大西洋沿岸にみられる、世界的にも珍しい気象現象だとか……。そうは言っても、冬の「激雷地区」というだけあって、落雷などの被害には、十分気をつけなければなりませんね。
ただ、こういう荒れ模様の富山の天気は、私たちに被害を及ぼすだけではありません。荒れ模様の天気は「おいしい」んです。
そう、富山の味覚と言ったら、やっぱり氷見のブリですよね!
この時期の雷は「ブリおこし」と言われて、冬のブリ漁の始まる合図でもあります。寒ブリと言ったら、やっぱり氷見ですよねっ!
そんなわけで、キトキトの寒ブリを見たいと氷見漁港へと行ってきました。
朝のセリに間に合うように、まだ暗い朝の5時には漁船が続々と漁港に到着して、獲れた魚介類を下ろします。そして、手際よく種類ごとに分類されていきます。周囲には、おこぼれを狙っている海鳥がわんさかと飛んでいました。それにしても、皆さん、何時に漁に出られるんでしょうかね?
そして、お目当てのブリはどこかしら……と探してみると、漁港に隣接した魚市場の半分ほどのスペースに到着したばかりの何本ものブリが並べ始められていました。
ピカピカに光ってプリプリとしたキトキトのブリが足の踏み場もないほど並べられています。中にはガンドブリも見られますね。片っ端から目方を量ってビニルシートの上に綺麗に並べられていきました。他の魚介類のセリが終わった頃に、セリ人について仲買人たちがゾロゾロとやってきます。いよいよ、寒ブリのセリの開始です。
やっぱり、氷見ブランドとなると高値が付くのか、皆さん、ド真剣です。まさに戦場。それにしても、どこの魚市場に行っても思うのですが、セリ人が早口で言っていること、全く分かりません。でも、仲買人たちは目の前のブリを見つめながら、セリ人の言うことに耳を傾けつつ合図をしたりしていました。もう、何が何だか……という感じですが、業界用語中の業界用語なんでしょうね。もの凄いペースでブリがセリ落とされていきます。
8時も過ぎる頃になると、大体のセリも終わって、仲買人たちも、セリ落としたブリを、それぞれのトラックなどに積み込んで帰っていきます。
中には、もう現地で発送用に箱詰めしている業者もおられました。大きなブリをおばちゃんがどんどんと箱詰めしていくのに驚きました。やっぱり港町の男も女も強いですね。大したものです。
先日も、親鸞会館での会食でブリを頂きましたが、やっぱりブリは美味しいですね。私も富山に来て、ブリの刺し身を食べたような気がしますが、マグロとは違って、歯ごたえも何とも言えません。お刺身でも、ブリ大根でも絶品な氷見の寒ブリ。これからが旬ですよっ!皆さんも、ぜひどうぞ!
ではでは!