地獄(?)を撮ってきました
さとし@カメラ小僧です。
テレビを見ればどこもかしこも北京オリンピック一色!なにかと問題のあった今回の開催ですが、日本の選手団の皆さんには是非とも全力を尽くして頑張ってもらいたいものです。
それにしても、今年は原油価格の高騰などから飛行機の運賃が高くなったりして夏休みの海外旅行は例年より少なめだそうですね。お盆の帰省すら控える人がいらっしゃるのだとか……。家族旅行も海外旅行から国内旅行に切り替える人も多いそうで、富山県の誇る観光名所「立山黒部アルペンルート」は実に賑やかでした。
私も早朝から出掛けてきたのですが、今回のお目当ては、室堂にある「地獄谷」。雪の多い季節には遊歩道が隠れてしまうという事で、立ち入り禁止になっている区域です。夏なら全く問題なし。
室堂のターミナルから暫く行ったところに、地獄谷に続く坂道があるので、そこをひたすら下ります。
谷底までは、かなり距離があるのですが、下り始める時には、谷底から何やら「シューシュー」と音がする。さらに下って行くと段々と硫黄臭くなってくる。その正体がコレ。
坂道を下り切ってT字路があるのですが、そこにある硫黄の塔。この辺は「鍛冶屋地獄」と言い、この塔からもの凄い勢いで噴気が出ています。ちょっと前に自殺で問題になった硫化水素なんかも出ているそうですので、いくら観光でも「すみやかに通り抜けてください」という看板が立っているほど。
ここから「百姓地獄」という所に向かって歩いて行くと、こんな光景だ。
いやいや、実に荒々しい光景です。噴気は、鍛冶屋地獄の硫黄の塔だけではなく、地獄谷のあちこちから上がっている。綺麗なせせらぎのように見えるところも泡がボコボコと吹き出している。決してのどかな光景とは言い難い。
いや、まさに死の世界ですね。ちなみに遊歩道の何カ所からも小さな泡がポコポコと出ていたりして、とにかく地獄谷を歩く時は臭かったです。昔の人はこの光景を見て地獄を連想したらしく「立山に地獄あり」と言い伝えられてきたのだそうです。まあ、歩いていても臭い以外に全く苦しくない「かわいらしい地獄」でしたけどね。観光名所な地獄なんてあるかっ!と思わず突っ込んでしまいました。
こういう記事を見ていると、立山って恐ろしいところかと思われるかもしれませんが、地獄谷以外なら非常に美しい光景を見る事ができます。室堂ターミナルから近くの「みくりが池」なんかは、火山湖なんですが、天気が良いと、大汝山や雄山が映り込んだりして実に眺めが良いのです。
冬は雪に閉ざされてしまう立山ですが、春夏秋は、それぞれに春スキーと雪山、高山植物、紅葉と変化に富んだ景色を見せてくれますので、是非足を運んでみてくださいね!
ではでは。